9月4日の台風21号は、恐怖感を感じるほどでしたが、実害もたくさん発生しました。
屋根瓦やトタン屋根の飛散、雨漏り、停電、断水、電話の不通、エレベーターの停止、医療器具が使えない、テレビが映らない、信号機の故障、バスの不通などなど。
復旧も時間がかかりました。停電やバスの不通が何日も続き、多くの方が不便を強いられました。
電気は、1軒だけ、2軒だけという個別停電が数多く発生し、関電に苦情が殺到。関電自身も、どのお家が停電かわかないという状況が続き、関電の手不足もあって復旧に時間がかかりました。
こんな時は、市役所が関電と協力し、停電状況を把握すべきだと感じました。その方向に、今後はすすみそうです。
私にも相談がたくさん寄せられました。
ある女性の築後80年のお家は、屋根を支える梁が大きくたわみ、今にも瓦がずり落ちそう。気が付いたのは台風の直後ですが、実は6月18日の地震の被害でした。
その方は、役所へ罹災証明を貰いに行きましたが「一部損壊」の証明だけ。見舞金も応急修繕の補助金も、固定資産税の減免もありません。
耐震改修の補助金を使って屋根の葺き替えも検討しましたが、耐震改修は莫大な費用がかかり、補助金が出ても高齢者には手にでません。結局、屋根にビニールシートを掛けるだけで済ますことにされました。
気を付けて街を歩くと、屋根の一部にブルーシートを掛けているお家に出会います。
多分、高齢者がお住まいで、瓦屋さんが足りないこともあって、本格的な修繕のめどが立っていないお家のようです。その家で暮らし続けることは、とてもつらいことでしょう。
千里川周辺では、川の安全を気にかけている人に出会いました。川の安全には不断の管理が不可欠です。いっとくさんと力を合わせ、府池田土木に働きかけなければと考えました。
これから日本は、地震や台風などの自然現象が増えていきます。高齢者も増えます。
カジノや万博にではなく、みんなが安心して暮らせる安全なまちづくりにこそ、力を入れる政治に変えていきたいと思いました。
日本共産党市会議員団は台風の翌日、被災者支援と災害復旧について、市長宛の要望書を提出し、私も参加しました。
この日本共産党がもっと大きくならなければと感じました。
【党市議団の要望項目は】
①ブルーシートの無償配布
②台風ででた廃棄物の処理は豊中市の責任で撤去、処理すること
③罹災証明は速やかに発行する
④実態を調査し、災害用トイレの配布などすすめること
⑤停電地域では、公共施設を開放、携帯電話などを充電できるようにすること
⑥避難場所を広く市民に周知すること
⑦今回の台風の被害について市の相談窓口、連絡先を、広く市民に周知すること